産後の体の戻りにくさ

明るい院内で背中にやさしく手をあてる神経整体T-Groupの施術

「産む前のズボンが、いまだに入らない」
「お腹まわりの感じが、自分の体じゃないみたい」
「戻らない自分に、少し落ち込んでしまう」

もしあなたが今こんな毎日を過ごしているなら、はじめにお伝えしたいことがあります。その産後の体の戻りにくさは、決して「気のせい」でも「産んだのだから当たり前」でもありません。同じように悩まれた方が、少しずつ自分の体が戻ってくる感覚を取り戻していく——そんな姿を、私たち神経整体T-Groupは全国で見てきました。

このページでは、なぜ産後の体の戻りにくさが起こり、繰り返してしまうのか、そして「神経整体」という体へのアプローチが何を大切にしているのかを、分かりやすくお伝えしていきます。

赤ちゃんを抱きながら腰のつらさを感じているお母さん

産後の体の戻りにくさとは、どのような状態なのか

産後の体は、長い妊娠期間をかけて大きく変化し、出産という大仕事を終えたあとの状態です。それが数週間で元どおりになるほうが、むしろ不思議なことです。それでも周りの回復が早く見えたり、雑誌やSNSで戻った人の姿を目にしたりすると、焦る気持ちが出てくるのは自然なことです。

ここで大切なのが、「戻る」というのは見た目だけの話ではない、ということです。妊娠中、大きくなったお腹を支えるために、体は姿勢も力の入れ方も変えてきました。その状態が長く続いたあと、体は新しい使い方に慣れてしまっていることがあります。そして、「今どこにどれだけ力を入れるか」を決めているのは神経のはたらきです。加えて、産後は休む間もなく抱っこと授乳が続き、体を休ませる時間そのものが取れません。

だからこそ、体操やベルトだけでは思うようにいかないことがあります。今あなたの体で、支える力がどうはたらいていて、どの神経が乱れているのかを、体全体から見極めていく視点が大切になります。

こんなときは、まず医療機関へ出血が続くとき、強い痛みや発熱をともなうとき、お腹に強い張りがあるときは、まず産婦人科でご相談ください。産後の健診で気になることがあれば、そのときにお伝えください。

産後の体の戻りにくさのセルフチェック — あてはまるものはありますか

産後、体が戻りにくいと感じている方の、よくある感じ方です。

☐産前の服が、まだ入らない
☐体重は戻ったのに、体型が変わった気がする
☐お腹まわりに、以前とは違う感じがある
☐「そのうち戻る」と言われたが、変化がない
☐疲れやすくなった
☐体を動かす時間が取れていない
☐体力が落ちたと感じる
☐自分の体のことは、後回しになっている

いくつあてはまったでしょうか。数が多いほど重いということではありません。ご自身の状態を言葉にしておくと、施術者に伝えるときにも役立ちます。

なぜ、産後のケアを受けても元に戻ってしまうのか

ここに来られる前に、あなたはきっと色々と試されてきたはずです。骨盤ベルト、産後の体操、食事を気をつける、時間を見つけて歩く。続けたい気持ちはあっても、赤ちゃん中心の毎日ではなかなか続かない。「自分のことは後回し」が当たり前になって、いつのまにか何年も過ぎてしまう方も少なくありません。

実は、これには理由があります。産後のケアの多くは、ゆるんだ場所を締める、硬いところをゆるめる——という形へのアプローチです。ですが、産後の体の戻りにくさは、形そのものよりも、変わっていく体をどう支えるかを決めている神経の伝わり方が深く関わっていることがあります。抱っこや授乳で同じ姿勢が続く毎日の中では、支え方の偏りも積み重なっていきます。形だけを整えても、支え方が変わらなければ元へ戻ってしまう。これが繰り返しの正体です。

だからこそ向き合うべきなのは、「今のこの体は、どう支えようとしているのか」という視点です。この考え方が、神経整体という手法の出発点になっています。

産後の体の戻りにくさの背景として、考えられること

「戻る」ではなく「作り直す」時期です

産後の体は、元へ戻るというより、変化した状態からもう一度組み立て直していく時期にあたります。数か月かけて変わっていったものが、出産を境に一気に元へ戻るわけではありません。この捉え方の違いは大切です。「戻らない」と焦る代わりに、「今から作っていく」と考えられると、進め方も変わってきます。

体重と体型は、別のものです

体重が産前に戻ったのに体型が違うと感じる方は多くいらっしゃいます。数字は同じでも、支え方や姿勢が変わっていれば、見え方も変わります。つまり、減らすことより、どう支えるかのほうに答えがあることが少なくありません。体重計の数字だけを目標にすると、かえって遠回りになることがあります。

条件がそろわないと、体は戻ろうとしません

体が回復に向かうには、休めること、栄養が足りていること、偏りなく動けることが必要です。産後は、そのどれもがそろいにくい時期です。戻らないのは意志や努力の問題ではなく、条件のほうが整っていない——まずここを、ご自身に対して認めてあげてください。

神経整体とは — 変化していく体に合わせて見極める整体

神経整体とは、体の動きや状態をコントロールしている「神経の伝わり方」に着目した整体の手法です。妊娠、出産、そして産後——女性の体は、短い期間のあいだに姿勢も重心も大きく変わっていきます。ホルモンの波も重なり、体の使い方は以前と同じではなくなります。それなのに、日々の抱っこや授乳は待ってくれません。

神経整体T-Groupがこうしたお悩みに向き合うとき、大切にしているのは「今のこの体に、何が起きているのか」を確かめることです。以前の体を基準にするのでも、一般的な産後の型に当てはめるのでもありません。強い力でほぐしたり、骨盤を無理に動かしたりすることはなく、手全体でやさしく触れていきます。

ひとくちに神経といっても、その役割はさまざまです。体の司令塔である脳(中枢神経)をはじめ、体の動きにかかわる運動神経、痛みなどを感じ取る感覚神経、そして自然治癒力に大きく関わる自律神経——神経整体では、これらあらゆる神経にアプローチしていきます。そのうえで、一人ひとり、どの神経が乱れているのかを細かくチェックし、「どの神経へアプローチすれば、体のお悩みは変化していくのか」を見極めていくことを、何より大切にしています。体の状態が日々変わっていく時期だからこそ、この見極めが欠かせません。

施術に用いるのは、「通電の手(つうでんのて)」と呼ばれる、そっと触れるやさしいタッチです。痛みを伴わないため、体力が戻りきっていない時期でも受けていただけます。この技術は柔道整復師である田渕達也が体系化し、全国140店舗以上の加盟院へ広がりました。体には本来、自分で整おうとする力が備わっています。神経の流れがスムーズになると、その力が働きやすくなる——神経整体は、その後押しをするという立場に立っています。

神経整体T-Groupの施術者。安心して相談できる笑顔で迎えます

産後や女性特有のお悩みで訪れたとき、どんなふうに進むのか

「子どもを連れて行けるのか」「産後どのくらいから受けられるのか」というご質問をよくいただきます。対応は加盟院によって異なりますので、事前にご相談ください。おおまかな流れは次のとおりです。

  • 1. お話をうかがう/出産からの経過、抱っこや授乳の姿勢、睡眠の取れ方。体のことだけでなく、今の生活のリズムもうかがいます。
  • 2. 体の状態を確かめる/立ち方や重心、抱っこの姿勢のくせを見ていきます。以前の体と比べるのではなく、今の状態を基準に確かめます。
  • 3. 手全体でやさしく触れる/「通電の手(つうでんのて)」と呼ばれるやさしいタッチです。骨盤を強く締めたり、体を無理に動かしたりはしません。
  • 4. これからの過ごし方をお伝えする/抱っこの仕方や、短い時間でできる休み方などをお話しします。

体調やお子さんの状況で予定が変わることもあります。無理のない範囲で進めていきましょう。

産後向けのケアと、どこが違うのか

産後のケアというと、骨盤をベルトで締める、強く矯正するといった方法を思い浮かべる方が多いかもしれません。神経整体T-Groupでは、そうした強い力を使う方法はとりません。体力が戻りきっていない時期に強い刺激を加えることは、かえって負担になりうると考えているためです。

見ているのは、つらさという「結果」ではなく、その手前で体へ指令を送っている神経の伝わり方と、変化していく体全体のバランスという「土台」です。決まった手順を全員に行うのではなく、その日の体の状態を確かめたうえで進めていく。「今のこの体に合わせる」という点が、一般的な産後ケアとの一番の違いです。

神経整体T-Groupで施術者が丁寧に話を聞くカウンセリングの様子

産後・女性のお悩みに向き合うとき、私たちが大切にしていること

私たちが何より大切にしているのは、目の前の一人ひとりに寄り添うことです。同じ「産後の体の戻りにくさ」でも、つらさの出方も、これまでの経過も、抱えている不安も、人によってまったく違います。だからこそ、マニュアル通りに体をさわるのではなく、その方の背景や気持ちごと受け止めることを何より大事にしています。

全国140店舗以上に広がった今も、加盟院すべてが同じ理念を共有し、「無理をさせない」「押し売りをしない」「一人で抱え込ませない」という姿勢を大切にしています。はじめての場所に足を運ぶのは勇気がいるものです。その一歩を、安心して踏み出していただける場所でありたいと考えています。

神経整体は、医療の現場からも注目されています

神経整体は、街の整体院だけの手技ではありません。きたにし耳鼻咽喉科(北西剛院長)ではリハビリケアの一環として導入されているほか、呼吸器疾患のリハビリテーションやがん治療クリニックでも導入が始まっています。学会でも継続的に研究発表が行われており、施術前後の自律神経の変化は数値で測定・報告されています。体調が揺れやすい時期だからこそ、こうした裏づけのある場所を選んでいただきたいと考えています。

※学会で発表された研究のデータです。変化の程度には個人差があり、特定の結果を保証するものではありません。

導入先や学会発表の詳細は 神経整体の研究・学会発表と医療現場での導入 をご覧ください。

日常で気をつけたいこと — 産後の体の戻りにくさとお付き合いするために

産後の体づくりについて、日ごろ意識していただきたいことです。焦らなくて大丈夫です。

  • まず休息を優先する/回復の条件が整わないうちに運動を足しても、消耗するだけになります。
  • 体重より、日常の動きやすさを目安にする/立ち上がりや抱っこがラクになったかどうかのほうが、確かな手がかりです。
  • 抱っこの左右を入れ替える/偏りが定着すると、支え方の差として残っていきます。
  • 短い時間でできることから/まとまった運動時間は取れません。数分でできることを積み重ねてください。
  • 人と比べない/戻り方には大きな個人差があります。SNSで見る誰かと比べないでください。
こんなときは、まず医療機関へ出血が続いている、発熱がある、強い痛みがある、気分の落ち込みが強いといった場合は、まずかかりつけの産科にご相談ください。運動を始める時期についても、健診での経過を確認してからをおすすめしています。

産後の体の戻りにくさでお悩みの方から、よくいただくご質問

Q. 子どもを預けられないのですが、連れて行ってもいいですか。

お子さま連れで来られる方はたくさんいらっしゃいます。ただし、対応できる環境は加盟院によって異なりますので、事前にお近くの院へご確認いただけると安心です。抱っこしたままお話をうかがうこともありますので、遠慮なくご相談ください。

Q. いつから体づくりを始めていいですか?

産後の経過には個人差があります。健診で経過に問題がないと確認されてから、というのが基本です。帝王切開の場合や、経過に指示が出ている場合は、その内容を必ず優先してください。焦って早く始めても、良いことはありません。

Q. 産後何年も経っていますが、今からでも意味はありますか?

あります。年数が経っているほど、その支え方が定着していますので、変化の出方はゆっくりになることが多く、その点は正直にお伝えします。ただ、「もう遅い」ということはありません。まずは今の状態を確かめさせてください。

Q. 産後どのくらいから受けられますか? 子どもを連れて行けますか?

お体の回復には個人差がありますので、産後の経過をうかがったうえで判断します。健診で経過に問題がないか確認されてからをおすすめしています。お子さん連れで受けられるかは加盟院によって異なりますので、ご予約の際にお尋ねください。

Q. 授乳中ですが、受けても大丈夫ですか?

お薬を使う施術ではありませんので、授乳中でも問題ありません。手全体でやさしく触れる施術で、骨盤を強く締めたり体を無理に動かしたりもしません。授乳の時間に合わせて予定を組みますので、遠慮なくお知らせください。

Q. どのくらいのペースで通えばいいですか?

お体の状態と、今の生活のリズムによって一人ひとり異なります。この時期はご自身の予定どおりに動けないことも多いので、通いやすさを優先して一緒に決めていきます。予定の変更も気兼ねなくご相談ください。

Q. 一度ラクに感じても、また戻ってしまいませんか?

抱っこや授乳で同じ姿勢が続く毎日は変わりませんので、体が新しい支え方に慣れて安定するまでには、ある程度の時間がかかることが多いです。だからこそ、施術だけでなく、日常の抱き方や短い時間でできる休み方もあわせてお伝えしています。

つらさを気にせず外を元気に歩く男性

「私さえ我慢すれば」と、抱え込まなくて大丈夫です

「自分の体じゃないみたいで、鏡を見るのがつらい」——そんな毎日は、暮らしから少しずつ余裕を奪ってしまいます。けれど、その状態を一人で我慢し続ける必要はありません。同じ悩みを抱えた方が、もう一度自分の体が戻ってくる感覚を取り戻していく。そのお手伝いをするために、私たちは全国にいます。

まずは、あなたのお近くの神経整体T-Groupの施術者に、今のつらさを話してみませんか。何をどうすればいいか分からない不安も、話すだけで少し軽くなることがあります。それが、変わっていくための最初の一歩になります。

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この記事の監修
田渕 達也(柔道整復師/タブチ神経整体院 総院長・神経整体T-Group 代表)
神経整体を体系化した創始者です。国家資格を持つ医療人が全国から1,000名以上学びに訪れ、医療機関や医療系専門学校でも導入・採用が進んでいます。学会でも継続的に研究発表を行っています。

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